中国の習近平主席が提唱する一帯一路構想のフォーラムが14・15日に北京で開かれるとし、与党幹事長の二階俊博衆議が早速に訪中したという。

 無能な人間ほど金と飯には真っ先に飛びつくものだが、田中角栄の列島改造論宜しく、話が先に出て金は後回しっつうのはヤーさんの不動産業と等しく、ゼネコン政治家ならではと言える金目のことには時間を許さず、金の出処に最も近い政治家を一帯一路の外縁に位置する日本が北京に早々と送ったことで今頃中国共産党の要路らは高笑いしているだろう。

 中国は一帯一路のアドバルーンとして既にドイツまで鉄道輸送を遂げており、ギリシアの港湾設備を運営する現地資本との合弁企業を起ち上げている。

 しかし、大戦後のマーシャル・プランを果たしたアメリカと違って、中国には民間から膨大な投機資金を掻き集める市場や危険性の高い投融資を果たす純然たる民間企業を持たず、英米で長らくそうした事業を営んできたユダヤ人も居ない。

 トランス・ユーラシア構想における物的資本の拡充は瞭らかに北米経済圏と対峙しながら地球を二極化し、中国共産党という組織の存在をより堅牢にするものであろうが、古代以来権力による専制体制を続ける国が市場から投機資金を集積し民間企業によって投融資が為される市場原理に拠った国の果たしたヨーロッパ復興計画後のドルの国際化に倣おうとて所詮絵空事で終わろう。

 それにしても、中国人の絵空事に真っ先に飛びついた日本の政治家には呆れ果て、間近に迫った都議選の方は下村とかってのに丸投げしちゃって、アラビア語の通訳だったっつうオバちゃんに鼻を空かされるのも間近くするだろう。

 習近平にも大きな穴が在るようで、陸路では雲南省からインドを経て中東へ向かう経路でなくして、チベットからもろパキスタンに出て、海路ではスリランカを選んでミャンマーのアウン・サン・スーチー女史をフォーラムに招きながらインドの首脳は招かず、瞭らかにインドを南北から圧迫する姿勢を鮮明にするのは中国とともにアメリカを嫌っていたインドを俄かにアメリカへ接近させ、中国は却って不利に囲まれるんじゃないか知らん。

 ただ、救われる点はロシアのプーチンをフォーラムに招き、イランからトルコへ貫ける陸路はイスラム過激派の巣窟を衝く地を通うから、一帯一路構想がイスラム過激派を衰滅させることに与って力を揮ってくれることを願うだけだ。  

【ブログ背景画像解題】
 相模湾岸にて江ノ島と南北に向き合う荒崎は湘南の景勝地の一つとして知る人ぞ知る地ですが、源義経の郎党であった鈴木重家の卑属が建立したとの伝承を遺す熊野神社の境内からは爽快な眺めが満喫できます。

 鈴木重家の生家となる紀伊・名草郡藤白浦を本拠とした藤白鈴木家は饒速日(ニギハヤヒ)命の後裔という出雲族の流れとされ、多弁(たわき)宿禰を祖として古代朝廷にて穂積臣と称された水軍の武家でした。

 鎌倉幕府御家人として承久の乱後に尾張守護に補せられ幕府では評定衆を任ぜられた中条家長の後裔は長らく三河・賀茂郡下の高橋荘を営み、中条氏の配下にも藤白鈴木家が在ったことを伝えます。

 徳川家康の高祖父として三河・額田郡下の岩津城を北条早雲こと伊勢宗瑞率いる今川氏の軍勢に囲まれた松平長親の母方祖父を鈴木重勝と伝え、藤白鈴木家から岐れた武家として伊豆半島にて相模湾岸となる稲取岬を拠点とした江梨鈴木家は小田原北条氏の配下にて水軍の将を務めた武家でした。