プライス・ウォーターハウス&クーパースが上場廃止の可能性を示す不適正意見すら出さないとした東芝の決算について、東芝は上場廃止を回避すべく会計監査人を更迭するという。

 国内の公共部門に莫大な売上を果たしている企業が国際的に信認されている監査法人に替えて別の監査法人に適正意見を出して貰うという態度こそ不正の臭いが立ち込め、東芝はロンドン証取での上場を諦める肚であろうか。

 よしんば諦める肚とて、国内の公共部門以外にも様々な産業へ機器を納入している日本の主力企業が国際的に信認されている監査法人からの意見表明を与えられずに上場を維持したいとする妄執はイギリスの勅許会計士やアメリカの公共会計士による財務諸表監査にて意見表明を果たしてきた長い歴史からするならば、国税庁の査察といった他人のあら捜し的な仕業でなく、経営者が示す決算に株主・債権者らが甚大な損失を蒙るほどの真っ赤な嘘は決してないといった程度の儀礼にすら堪え得ない状態に陥った訳で、東芝は国際的な立ち位置を完全に喪ったと看て大過なかろう。

【ブログ背景画像解題】
 相模湾岸にて江ノ島と南北に向き合う荒崎は湘南の景勝地の一つとして知る人ぞ知る地ですが、源義経の郎党であった鈴木重家の卑属が建立したとの伝承を遺す熊野神社の境内からは爽快な眺めが満喫できます。

 鈴木重家の生家となる紀伊・名草郡藤白浦を本拠とした藤白鈴木家は饒速日(ニギハヤヒ)命の後裔という出雲族の流れとされ、多弁(たわき)宿禰を祖として古代朝廷にて穂積臣と称された水軍の武家でした。

 鎌倉幕府御家人として承久の乱後に尾張守護に補せられ幕府では評定衆を任ぜられた中条家長の後裔は長らく三河・賀茂郡下の高橋荘を営み、中条氏の配下にも藤白鈴木家が在ったことを伝えます。

 徳川家康の高祖父として三河・額田郡下の岩津城を北条早雲こと伊勢宗瑞率いる今川氏の軍勢に囲まれた松平長親の母方祖父を鈴木重勝と伝え、藤白鈴木家から岐れた武家として伊豆半島にて相模湾岸となる稲取岬を拠点とした江梨鈴木家は小田原北条氏の配下にて水軍の将を務めた武家でした。