第1次大戦後愈々世界最大の工業国に昇ったアメリカ合衆国での株式バブルが破裂して世界に波及した金融不況は英米のブロック経済化に因り独伊日をファッショ化に逐い込み、軍人出身のスターリンが指揮するソ連の計画経済が巧くいったのとは対照的に資本主義諸国の経済が動揺し始め、第2次世界大戦を惹き起こしましたが、ヤルタ会談より10年早くウィンストン・チャーチルの媒酌でスターリンとルーズベルトが手打ちを計っていたならば、日本は日中戦争の泥沼から脱け出て対米宣戦布告の暴挙を果たすことは無かったかも知れません。

 何事も窮極の惨事に至らなければ国際政治の調和を計ることは叶わないものか、ロシアが支援するアサド政権下の軍に対して米共和党政権は巡航ミサイルを発射し、安倍総理は米政府の果敢な決断に賛意を表しています。

 同時にエジプトではキリスト教会が爆破され、卑劣なテロ行為が再び激化していますが、南米の麻薬王パプロ・エスコバルが自滅するに至ったのも大統領候補を爆殺するという非道を遂げ、大衆の怒りを買ったことが根因でした。

 大義名分を何と唱えようとも放火・爆破は非道の極みであり、それを遂げた瞬間に正当性は完全に喪われるのであって、毒ガスを使ったアサド政権もまたシリアの主権を主張する正当性を喪ったと言わざるを得ません。

 現今の国際政治における焦眉の問題はアサド政権を軸に米ロ両大国が反目していることで、チャーチルやジョン・メイナード・ケインズの如き世界的エリートらが国際的に活躍した時代と異にして、現在のイギリスに往年の活力を見出せない今、中国のエリートである習近平の意思決定に世界の注目が集まる訳ですが、習近平の思考は中国のエリートであっても世界のエリートではないことに注意が必要です。

 チャーチルやケインズといったイギリスの世界的エリートらは国際政治を紊乱させた根因をよく洞察した人物でしたが、習近平には中国共産党に対する指導力は有っても国際政治を主導する思考が在りません。

 会社が退けた後の酒盛りで上司への追従に熱心な部下みたいに米大統領の果断に追従する安倍さんにはプーチンとトランプを媒酌する度量など毫末も無く、期待できるのは小池のオバチャンくらいでしょう。

 緑色を基調とした舞台を設営し、小池のオバチャンを媒酌人に、英仏中の首脳らを見届人に、プーチンとトランプが手打ちを図る日を待ち望む次第れす  

【ブログ背景画像解題】
 相模湾岸にて江ノ島と南北に向き合う荒崎は湘南の景勝地の一つとして知る人ぞ知る地ですが、源義経の郎党であった鈴木重家の卑属が建立したとの伝承を遺す熊野神社の境内からは爽快な眺めが満喫できます。

 鈴木重家の生家となる紀伊・名草郡藤白浦を本拠とした藤白鈴木家は饒速日(ニギハヤヒ)命の後裔という出雲族の流れとされ、多弁(たわき)宿禰を祖として古代朝廷にて穂積臣と称された水軍の武家でした。

 鎌倉幕府御家人として承久の乱後に尾張守護に補せられ幕府では評定衆を任ぜられた中条家長の後裔は長らく三河・賀茂郡下の高橋荘を営み、中条氏の配下にも藤白鈴木家が在ったことを伝えます。

 徳川家康の高祖父として三河・額田郡下の岩津城を北条早雲こと伊勢宗瑞率いる今川氏の軍勢に囲まれた松平長親の母方祖父を鈴木重勝と伝え、藤白鈴木家から岐れた武家として伊豆半島にて相模湾岸となる稲取岬を拠点とした江梨鈴木家は小田原北条氏の配下にて水軍の将を務めた武家でした。